霊仙山(りょうぜんざん)

山行途中で天候が崩れ、山頂に着く前に吹雪になりました。
登山時には全く積雪していなかった箇所も、
下山時には5cmほどの積雪がありました。
積雪の上の足跡を見ると、自分以外の下山者はすでになく、
一匹の鹿の足跡があっただけでした。


場所
滋賀県犬上郡多賀町

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ルート
登り・下り:登山道
落合→大洞谷→汗拭き峠→霊仙山山頂のピストン。


地点
スタート:この落合という集落は廃村だそうです。


(1):落合登山口。
この先、残雪がところどころにありました。


(2):沢の底に見える石にあまり苔が生えていないのが気になりました。
日本アルプスで見た沢も、苔が生えていなかったような。


(3):階段状の沢床。


パノラマ撮影してみました。
http://photosynth.net/view.aspx?cid=0b3872ad-07fe-4b4b-bac9-23a259225d2b


(4):急峻な上に道幅が細いので、危険箇所です。


(5):南西方向の尾根を撮影しました。
北東面はまだ雪が残っているようです。


(6):自分がいる尾根は、積雪が見当たりません。


(7):風が急に冷たくなりました。
空を見ると雪雲が頭上に押し迫っていました。
この先、徐々に天候が崩れました。
15:57撮影。


(8):この場所は、緩やかな小さなピークになっていました。
この辺りから積雪していました。
ガスのせいで数百メートルほどの視界の中、
山頂の方向がわからず、雪上の足跡を辿っていきました。
まだ降雪はしていませんでした。


足跡のない直登ルートを進みました。
風が次第に強くなり、レインウェアの下にダウンを着込みました。
すぐに雪もちらついてきました。


(9):霊仙山の1つ手前のピークで足跡を見つけたので辿っていくと
進行方向が北に逸れてしまいました。
吹雪で視界が100メートルもなかったようで、
山頂方向がわからず、しばし迷いました。


結局、GPSで現在地を確認して、
山頂方向に進めました。


(10):岩がぽつぽつ現れてきました。




(11):山頂に到着しました。
山頂で気づきましたが、風はランダムな方向に吹いているのではなく、
北から吹いていました。
あまりに寒くてすぐに下山しました。


(12):北風から顔を逸らしてしまうので、
進行方向が南に寄ってしまっていました。
西に進んでいるつもりでも、南西に顔を向けていると、
気づかず南西に進んでしまうものです。
ところどころに5cmくらいの新雪が積もっていました。


寒さで足先の感覚がなくなり始め、
体温が消耗されていくのを感じました。
下りは持久戦でした。


17:30、見覚えのあった(8)のピークに戻れました。
DQ3ネクロゴンドの洞窟を抜けたときくらいホッとしました。
もし吹雪の中で夜になったら、抜け出せる自信がありませんでした。
この日の日没は18:00前後でした。


ここからの下山道は、
来たときには積雪がなかったものの、今は積雪がありました。
登山道が雪に埋もれてしまい、どこから下ればいいのか一目でわからない状態でした。
円形の尾根なので、コンパスで下山の方向を決めました。
それほど下らないうちに、道幅から登山道とわかる道に出くわしました。


(13):山頂付近だけでなく、ここの尾根も積雪していました。
杭の上部を見ると、ここも5cmくらい?


積雪した登山道を見ると、雪の上に鹿の足跡がありました。


(14):雪か雨が降ったようで、地面が緩んでいました。
道幅が細く、右足だけ登山道が崩壊しました。
滑落しそうになりましたが、左足にも重心を残していたので免れました。


ゴール:無事、車に帰還しました。
気温は1度でした。
ちなみに出発時は7度でした。


感想
冬山で天候が崩れるとどうなるかを思い知りました。
下界では真冬の寒さが再来していました。
山でも真冬の寒さが再来しただけのことですね。