綿向山(わたむきやま)

積雪の綿向山に行ってきました。
場所:滋賀県日野町


まず、私の雪山経験を紹介します。


このとおり、1000m以上の雪山は悉く挫折しています。
そして、今日は1000m超えの雪山に挑戦しました。
去年の石鎚山のトラバース道では大変つらい目に遭い、雪山はもう登らないと決めていましたが、懲りずに今年また登っています。
なんで登ってしまうのでしょう?



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コース
登り・下り:登山道


(1):駐車場
駐車スペースは思ったより広かったです。
那須ヶ原山の登山口駐車場は5台分程度でしたが、綿向山の登山口駐車場は、20台は駐車できそうです。
なおかつ、里に近いのにこれだけの広さが確保されている登山用駐車場は、あまり見かけません。(しかも無料。)
駐車場の広さが、綿向山の人気の高さを物語っていましたが、今は日曜日の夕方であり、閑散としていました。
車は3台ほど駐車していました。


(2):分岐がありました。
「表参道」と「水無谷(?)」という表記があり、
谷の方は雪崩があるかもしれないので、表参道を選択しました。


!!!
突如、スパッツで駆け下りてくる男性の姿!!
道を譲ると、男性は一礼してダッシュで下山していきました・・


(3):林道のような広い道に出ました。
開けた道に西日が射す雪の山。
黄金色の空が綺麗です。


(4):雪景色に似合う赤い屋根の小屋がありました。
登山道の看板には「5合目」とありました。


琵琶湖を望む。


(5):尾根に上がると、北からの風が強く吹き付けていました。
ここに来るまでは正直楽勝と思っていましたが、この先稜線は別レベルです。
駐車場からこの地点までは、勾配は緩目で、風もかなり穏やかで、雪道もかなり丁寧に手入れされており、初心者の僕でも登りやすかったです。
この後、傾斜は次第にきつくなり、風も強いし、足元にも雪が多くなります。
そして、冬風は本性をさらし、極寒と自然の厳しさを容赦なく叩き付けます。


(6):無雪期登山道は、危険のため立ち入り禁止となっていました。
冬は尾根を登っていくようです。
ここから勾配はきつくなり、滑りやすいので注意が必要です。
ここまで数グループの登山者とすれ違ったが、彼らの登った跡があるようで、ないです。
別ルートを行ったのか?しかし、無雪期登山道に明瞭な足跡はなかった。
暴風で消えかかっているのか??
これが雪山か・・・ワクワクしてきました。


スキーの滑ったような跡を登ると、雪が固くて、すぐに滑ります。
ずぼずぼと歩ける雪を、その上にある足跡を辿って登っていきました。


風がとても強く、左目が凍りつきそうです。
今度雪山に上るときは、ゴーグル持って行きます。


(7):樹林に隠れて見えませんが、きっと綺麗な夕空でしょう。
早く展望のいいところで景色を見たくなり、気持ちが高まります。
綺麗な夕空を雪山の頂上から見れたとしたら・・
昨日仕事があったので来れなくて、今日は起きたら既に昼で朝から来れなかったけど、あぁ、今日来て良かった・・


(8):山頂には誰もいませんでした。時間は17:00。
薄暗く、視界不良で、風も強かったです。
手が相当に冷たくなり、早々に帰りました。
ここまで素手で来ましたが、稜線での寒さには耐えられませんね。




(9):(6)への下り道中では、横を向いて片足で滑り、もう片足でバランスをとり、滑り降りていきました。
効き足でない方の足で滑ると、バランスをくずしたりしました。
一度でもバランスをとろうとして地面に手を着くと、雪の破片が手に刺さったかのように冷たい!
これはやばいです。感覚がなくなりそう。


(10):5合目の赤い屋根の小屋で夕焼けが見れました。


(11):
日没を過ぎても杉林の道を進んでいけました。
登山道の雪が月光を反射するからです。
晴天の夜空には三日月。


(12):駐車場
車のセンサーでは外気温1度でした。
「ただいまの気温」の看板では、-2度でした。


感想
1000m超えの雪山登頂達成!
稜線を歩くのが楽しかったです。
下界にいるだけでは想像できない景色を見ること、環境に身を置くことが、まだまだ新鮮な経験です。
また、積雪量によりますが、踏み固められた雪の上を歩くよりも
誰も歩いていない雪の上を歩く方が楽しいですね。